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ゴールデンカムイはどんな話?内容をわかりやすく時系列で解説!

ゴールデンカムイはどんな話?内容をわかりやすく時系列で解説!

ゴールデンカムイ」は週刊ヤングジャンプに掲載されている「野田サトル」先生の漫画作品。

北海道の先住民族「アイヌ」の文化や生活を描いた作品としても有名です。

ですが、肝心の物語をよく知らない、という人もいるのではないでしょうか?

ここではそんなゴールデンカムイをよく知らない人に向けて、ゴールデンカムイにハマっているコミックス派の筆者が、あらすじや魅力を解説。

ゴールデンカムイとはどんな話なのか、時系列を整理した内容を基に記述します!

ゴールデンカムイを読んでみたい人、ゴールデンカムイに興味がある人は是非とも目を通してみてください(^^)/

ゴールデンカムイはどんな話?

2014年8月21日より週刊ヤングジャンプで連載が開始された「ゴールデンカムイ」。

様々な要素が入り混じった作品であり、公式でも「和風闇鍋ウエスタン」とも称されています(^^)/

では、そんなゴールデンカムイとは、つまりどのような作品なのでしょうか。

あらすじを始めとして、主人公たちの目的、物語の時代に関しても解説していきます。

あらすじと主人公の目的

時は明治時代末期、日本とロシアの戦争である「日露戦争」が集結した後。

戦争帰りの陸軍兵の青年「杉本佐一」は、親友の妻であり、幼馴染である女性「梅子」の眼病を治すため、一獲千金を狙って北海道で砂金取りを行っていました。

その際にひょんなきっかけで北海道の先住民族「アイヌ」が隠したという金塊の噂を聞いてしまいます。

そして、そのアイヌの金塊は「のっぺら坊」なる一人の男に全て奪われ、隠されてしまったことも。

隠された金塊の場所は、のっぺら坊が暗号にして残したことも。

暗号はのっぺら坊がが死刑囚として収容された網走監獄にて、自身と同じ房に入れられた囚人たちの体に刻んだことも知ってしまうのです。

まとまった金が必要な杉本は詳しく話を聞こうとしますが、噂話を行った男は突如現れたヒグマに襲われて殺されてしまいました。

それと同時に、野生の脅威の前に、杉本も命の危機に瀕してしまうのです。

その危機を助けたのは「アシリパ」というアイヌの少女。

アシリパは自然の中で生きてきて身に着けた知識と技術で杉本を助けて、杉本は一命を取り留めました。

アシリパと会話をしていくうちに、杉本はアシリパの父が金塊に関わっていたことを知ります。

そして、その暗号が、刺青を持つ囚人を殺して、皮を剥ぐことで解読できるようになることも同時に知りました。

杉本は金塊を手に入れて幼馴染の眼病を治すため、アシリパは金塊を見つけて父の仇を取るため、互いに手を組むことに

そうして共に行動をすることになったアイヌの少女と兵隊上がりの青年。

二人はアイヌの金塊を狙って現れる他の存在と、時に手を取り、時に命の削りあいをしながら、目的に向けて邁進します。

金色に輝く「ゴールデンカムイ」に向かって、前進し続けるのです。

杉本の目的

ゴールデンカムイの主人公の一人である「杉本佐一」の目的は、金塊を見つけてまとまった金を手に入れること

そして、戦争で死んでしまった親友「寅次」の妻であり、自身の幼馴染であり想い人である「梅子」が患った眼病を治療することです。

そのため、一獲千金を目指してはいるのですが、自身がその金で私腹を肥やしたいという思いはありません。

物語を通して金塊を見つける目的は一貫しているものの、次第にアシリパのための行動も非常に多くなっていきます(^^)/

アシリパの目的

ゴールデンカムイのもう一人の主人公である「アシリパ」の目的は、奪われたアイヌの金塊を取り戻すことでした。

そのために杉本と共に、金塊の在処を示す刺青の脱獄囚を探し求めていきます。

ですが、金塊を奪ったのっぺら坊という男の正体を知ると同時に、金塊と父の真実を追い求めるという目的に変化していくのです。

2021年12月21日現在においては、父の過去や父の想いに触れ、父の軌跡をたどる形で真実を知るために行動しています。

金塊を追い求めてはいるのですが、基本的には金塊の価値に興味はなく、死んでしまった父の行動の真意を知るために戦っていると言えるでしょう(+_+)

時代は何年ごろの話?

ゴールデンカムイの時代は明治38年、1905年ごろであると推測されます。

登場人物である杉本が作中にて「この間日露戦争から帰って来た」と設定されていることが根拠です。

日露戦争は1904年から1905年ごろまで行われた戦争。

物語冒頭にも日露戦争時代を描いたシーンが登場します。

そして、杉本は日露戦争を生き残り、この間帰ってきて、北海道へ一獲千金を狙いに来たと描写されました。

以上の情報から、日露戦争が終結した1905年9月以降の話であることがわかります!

また、作者である野田サトル先生のブログにて、物語は「2月の後半あたり」に始まっていることが明言されました。

つまり、ゴールデンカムイの物語のスタートは1905年の2月下旬であると言えるでしょう(^^♪

ゴールデンカムイの内容を時系列でわかりやすく解説

それでは、ゴールデンカムイの内容を、時系列に沿って説明していきます。

できる限りわかりやすく、連載開始から掲載誌「ヤングジャンプ」で現在展開されている箇所までを追っていきましょう(^^♪

尚、2021年12月21日現在、ゴールデンカムイのコミックスは28巻まで発売中です。

※以下に記述する「○○編」という名称は公式のものではなく、筆者が個人的につけたものですのでご了承ください(+_+)

※以下の内容には多少のネタバレ要素が含まれますので、これから漫画を読もうという人は注意してください(+_+)

のっぺら坊と刺青人皮編の内容(1話~139話まで)

時は明治末期、日露戦争帰りの兵隊青年「杉本佐一」は、幼馴染の眼病の治療費を稼ぐために、北海道へ砂金を取りに来ていました。

ですが、一向に成果が見えない中、彼はアイヌが隠したという金塊の存在を知ります。

金塊の在処を示すのは、金塊を隠したという死刑囚「のっぺら坊」が残した暗号のみ。

のっぺら坊は自身と同じ房に入った囚人たちの体に、刺青として金塊の所在を刻んだのです。

そんな杉本と出会ったのは、アイヌの少女「アシリパ」。

話の中で、杉本はアシリパの父「ウイルク」が金塊に深くかかわっていること、アシリパが金塊の暗号を解けそうであることを知りました。

杉本はアシリパを説得し、共に金塊を探していくことを約束し、その手掛かりとなる「刺青人皮」を求めて旅を始めるのです。

道中、「脱獄王」とも称される刺青の囚人「白石由竹」と、アシリパの父の古い友人「キロランケ」を仲間に加え、賑やかに、苛烈に邁進します。

しかし、金塊を狙っているのは杉本一派だけではありません。

現代まで生き残った新選組・鬼の副長「土方歳三」一派、野望を抱く大日本帝国陸軍の第七師団。

これらの勢力と時に手を組み、時に対峙していくことになります。

そうした旅の最中、アシリパはのっぺら坊の正体と、父との関係を知ることに。

アシリパは父の真意を知るために、のっぺら坊が収容されている網走監獄へと向かうことを決意します。

そして、部隊は網走監獄へ。

三つ巴の勢力がそれぞれの思惑を抱え、のっぺら坊を巡る戦いに身を投じていくのでした。

樺太編の内容(140話~217話まで)

網走監獄での戦いが終結し、のっぺら坊は死亡

杉本自身も苛烈な戦いの末に重傷を負い、第七師団に収容されます。

唯一金塊の鍵を握るアシリパは、杉本を撃った元第七師団の狙撃手「尾形百之助」のついた嘘に騙され、彼とキロランケ、白石と共に樺太へ

その情報を第七師団に協力していたアイヌの占い師「インカラマッ」から聞いた杉本は、アシリパを追うために第七師団と一時的に手を組むことにします。

第七師団所属の「鯉登音之進」と「月島基」、そして元第七師団の「谷垣源次郎」を伴い、樺太へと上陸しました。

キロランケはアシリパをかつての自分とウイルクの仲間である「ソフィア」と面会させるため、杉本一行はアシリパを取り戻すために行動を行っていきます。

アシリパはウイルクの軌跡を辿りながら旅をし、その旅の果てにいたソフィアと会話をすることで、ウイルクから言われた言葉を思い出します

それが金塊の鍵になると踏んだ尾形は、アシリパにその鍵を教えるように迫りますが、アシリパは尾形の言動の嘘を見抜き、それを拒絶。

そんなアシリパの前に、杉本が駆け付け、彼女の手を握ったのです。

死んだと思っていた杉本と再会したアシリパは、行動を共にしていた白石と一緒に喜びを露にするのでした。

目的を達成した杉本は、白石とアシリパ、そして道中で知り合った尾形を追うロシアの狙撃手「ヴァシリ」を加えて北海道に戻るべく行動を開始していくのです。

しかし、そんな杉本らの前に立ちふさがるのは、彼らと協力体制を敷いていた第七師団。

アシリパを確保して金塊を手に入れる目的を諦めていなかった第七師団の小隊長「鶴見篤四郎」は、杉本らからアシリパを確保せんと本格的に行動を開始しました。

そんな第七師団の追跡を掻い潜り、杉本一派は樺太を後にして北海道の大地へと舞い戻っていきます。

ゴールデンカムイ編の内容(218話~)

北海道に舞い戻った杉本一派は、再び金塊を手にするために行動を開始。

残された刺青人皮を探して、北海道中を旅していきます

また、樺太での行動を終えた尾形は土方一派に合流し、自意識の赴くままに行動。

第七師団もアシリパを確保せんと活動していました。

そんな最中、杉本たちは暗号の刺青を持つ囚人の一人「海賊房太郎」と出会い、彼と手を組むことを決意。

新たな協力者を得た杉本たちは、第七師団や土方一派と同様に札幌を目指します。

そして、札幌にて杉本一派は土方一派と鉢合わせしてしまいます。

一時は互いに敵対したのですが、アシリパの言葉で一時的に共闘関係を結ぶことに。

杉本・土方一派と第七師団は、残りの刺青人皮を求めて札幌麦酒工場に集う。

その中で、とうとう「刺青人皮は全て揃わなくても暗号が解ける」という事実が語られました。

ですが、札幌麦酒工場における攻防の最中、突如海賊がアシリパを連れて逃亡するも、第七師団によって阻止。

アシリパは第七師団に連れ去られてしまいます

第七師団の小隊長である鶴見と対面したアシリパは、鶴見の狂気と話術の前に晒されます。

共に捕まってしまった「ソフィア」の命すらも人質に取られ、ついに彼女は「金塊の鍵」を口にしてしまったのでした

物語は続く!

ゴールデンカムイ、連載開始からコミックス28巻までの内容を以上に詳しく解説しました。

ですが、ゴールデンカムイはまだまだ掲載誌であるヤングジャンプで連載中

物語は続いています。

今後杉本やアシリパがどうなってしまうのか、物語も佳境を迎えておりますので、気になる人は是非チェックしてみてくださいね(^^♪

ゴールデンカムイの魅力と見どころをレビュー

幅広いジャンルをカバーする和風闇鍋ウエスタン漫画「ゴールデンカムイ」。

その魅力は一体どこに由来するものなのでしょうか?

以下、そんなゴールデンカムイの魅力や見どころを、筆者の独断と偏見を交えてレビューします(^^)/

圧倒的熱量で描かれるストーリー!

ゴールデンカムイの魅力の一つとして数えられる要素といえば「ストーリー」でしょう!

主人公である「杉本佐一」と「アシリパ」が数多くの出会いと対立を繰り返し、一つの目標に向かって邁進する姿。

その様子が圧倒的熱量を伴って描かれていきます。

キャラクター一人一人に目的があり、思惑があり、決して全員が紙一重ではないのも大きな魅力。

嘘と真実が混じり合い、織りなす物語は思わず引き込まれてしまう魅力にあふれています(^^)/

一度読んだだけではわからないことも、後のための伏線として登場していることも多いのが特徴。

一度だけではなく、新たな事実が公開された時点で再び読み直すと、作者である「野田サトル」先生が仕掛けた本来の意味が見えてくることも

時にはギャグシーンや何気ないシーンに隠された意味も存在します。

何度読み返しても新たな発見や気づきを得ることができる作品であると言えるでしょう!

緻密に張り巡らされた伏線や、後に繋がる描写、作品の中に込められたメッセージ性は圧巻の一言

極寒の北海道すらも燃え上がらせる熱がそこにはあります。

シリアスながらも熱く、勢いのある作品を求めているなら、是非とも手に取ってみることをおすすめします(^^♪

苛烈な作風とギャグシーンのギャップ!

ゴールデンカムイはストーリーだけ見ているとシリアスなお話なのですが、物語はシリアスなだけではありません。

野田サトル先生はそんな中にもがっつりとギャグシーンを練り込んでくるのです!

苛烈でバイオレンスなバトルや、シリアスかつ重厚な話をしている傍ら、すぐ次のコマでギャグや変顔を挟んだりは日常茶飯事

シリアスな話に挟み込むように、1話丸ごとギャグパートを入れ込んだりもしてきます。

本人たちはいたって真剣なのに、見ている方からしてみればアホなことをしていることも。

ギャグシーンの数々はシリアスな世界観やストーリー運びとの乖離が凄まじく、インパクトが強いせいか、語り草になることもしばしば

特に「ラッコ鍋」や「ムッワアァァ」というワードは、ゴールデンカムイを見たことが無い人でも聞いたことがあるのではないでしょうか?

ただし、ややきつめの下ネタや、そこそこに直接的な表現も頻発するため、苦手な人は苦手なのも事実。

物語に息をするように練り込んでくることもあり、シリアスな空気を度々ぶち壊す傾向も。

そのような展開が苦手な人は注意しましょう(+_+)

個性的すぎるキャラクターが凄い!

ゴールデンカムイの魅力の一つとして数えられる要素といえば「個性的すぎるキャラクター」もあります!

主人公である杉本やアシリパはもちろん、作中でも度々コメディリリーフとして登場する「白石由竹」をはじめとする登場人物もかなり魅力的。

メインキャラクターとして数えられる「土方歳三」や「鶴見篤四郎」はもちろん、その部下や陣営のメンバーも一言では説明ができないくらいには個性的です。

一人一人が強い信念や思惑、野望を抱いており、紙一重ではない人間関係や人間模様を描いていきます。

もちろん全員が性格的にも外見的にも一癖二癖、三癖もあるほどにキャラ立ちしており、曲者色物のオンパレードと言えるでしょう(+_+)

それ故に全キャラクターがそれぞれに魅了されるほどの強いキャラクターを持っています。

特に度々杉本と対峙し、作中でも屈指のヒールとされる「尾形百之助」は数多くのファンを抱えていることで有名です。

また、物語のゲストとして登場するキャラクターも曲者色物だらけ!

特に暗号の刺青を持つ囚人たちのキャラクターは、一度見たら忘れられないほどぶっ飛んでいます

例に出すと「殴り合うことに喜びを覚える格闘家」「野生動物や自然に欲情する学者」「男性の恋人がいるヤクザの親分」など

文字だけでは表現しきれない濃さをもっているため、是非一度見てほしいものです(^^)/

迫力のある画力で描かれる血生臭いバトル!

ゴールデンカムイはバイオレンスバトルものという一面があるため、とにかくバトルシーンもかなり多め。

そのバトルシーンの描写も見どころの一つであると言えるでしょう!

ゴールデンカムイは明治末期時代の人間たちが登場人物。

彼らは強靭な肉体を持っているものの、ファンタジーものやSFなどにありがちな魔法や特殊能力は皆無です。

そのため、戦闘は主にほぼ現実と同様の銃火器や弓矢、刀剣の類、そして素手で行われます

それらの戦闘シーンは野田サトル先生の迫力ある画力で勢いよく、血生臭く描かれているのです(^^)/

暴力と血の応酬であるバトルシーンは、他の漫画やアニメには無い独特の魅力をかもしだしています。

ただし、生々しくも泥臭い戦闘が、高い画力で緻密に、表現力豊かに描かれているのも特徴。

そのため、バイオレンスな表現が苦手な人は気がめいってしまうかもしれませんので注意してください(+_+)

アイヌ文化がよくわかる!

ゴールデンカムイの魅力として「アイヌ文化がよくわかる」という部分も推していきたいと思います(^^)/

ゴールデンカムイは北海道を舞台とし、北海道の先住民族である「アイヌ」が物語に深くかかわってきます。

現に、物語のもう一人の主人公であり、ヒロインでもある少女、アシリパがアイヌ民族として登場していますね。

そんなアイヌ民族が深くかかわるゴールデンカムイでは、アイヌ民族たちとの交流によって、アイヌ文化が度々出てきます。

そのたびにしっかりとした注釈や解説が挿入され、アイヌ文化を非常にわかりやすく学ぶことができるのです!

また、アイヌ民族の生活や文化などもかなりリアルに描かれているのも特徴

実際にアイヌ民族博物館の職員など、アイヌ文化に近しい人物たちもそれを認めていると言われています。

現にゴールデンカムイでアイヌ文化に興味を持ったという人や、アイヌ文化への理解を深めた人も多いようですね(^^)/

ゴールデンカムイはどんな話?のまとめ

ゴールデンカムイ野田サトル先生によって描かれる漫画作品。

バトル、冒険ロマン、群像劇、ギャグ、グルメ、狩猟、アイヌ文化などが盛り込まれ、和風闇鍋ウエスタンとも称されるほどにジャンルがごった煮の作品です。

ですが、緻密な描写力や画力、ストーリーのおかげでそれらが全て綺麗にまとまっており、引き込まれる作風となっています(^^)/

また、キャラクターは全員が色物曲者だらけで、それぞれの野望や思惑を抱えて物語を強烈に彩っていくのです。

全ての要素が複雑に絡み合った結果、一度見たら忘れられないほどのインパクトを残す作品であると言えるでしょう。

興味がある人は是非一度読んでみることをおすすめします!

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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